よくある質問・疑問

歯医者さんデビューはいつから?

風邪をひいたら小児科にかかるけど、歯医者はいつから行ったらいいの
当院では歯が生え始めたタイミング(約6か月~)で一度受診されることをおすすめしています。
歯が生え始めてどうケアをしたらいいかという不安な気持ちを一緒に解決していきましょう。

こどもの歯って何本生えるの?

子供の歯と自分の歯で数が違うけど
生後6か月頃から乳歯の前歯が生え始め、1歳6か月を過ぎると奥歯も生えて3歳頃に、上下10本ずつ、合計20本の歯が完成します。
5~6歳ごろに、一番奥の乳歯の後ろから6番目の歯が生えて、7歳ごろに合計24本の歯が完成します。
12歳ごろには7番目の大人の歯が生え13歳ごろに28本の歯が完成します。
そして、20歳前後で親知らずがある人は合計32本の歯が完成します。
これはあくまでも統計学的で歯の生えるタイミングには個人差があります。ただ、適齢期になっても歯が生え変わらないという場合はレントゲン撮影をして大人の歯があるかどうか確認することも重要です。

歯みがきはいつから?

生えたばかりの小さな小さな歯、歯磨きのタイミングが分かりにくい
歯みがきを始める時期は下の前歯が生えてくる6か月頃が目安です。
ただ、まだ歯が1,2本くらいしか生えていない時期は唾液が汚れを自然に流してくれるので神経質になりすぎなくても大丈夫です。それよりも、まず赤ちゃんが歯みがきに慣れてくれることを目標にしましょう。
歯みがきは上からのぞきこむ姿勢や普段触らない口周りをさわったり、歯ブラシが入ってくる感触など赤ちゃんにとって慣れない体験です。
なるべく同じ時間帯に同じ姿勢で行うことで徐々に歯みがきに慣れていきましょう。

仕上げ磨きはいつまで?

小学生4年生の息子に仕上げ磨きはしないでと言われましたがもう個人に任せてよいですか
できれば仕上げ磨きは10歳までは必ず続けましょう。可能であれば、12歳まで行うことをおすすめします。
小学校に上がると子供一人で歯を磨く機会が多くなりますが、すべての汚れを落とせるような細かい手の動きをするのはまだ困難です。小学生の間は親御さんがケアをすることが重要になります。
ただ、高学年になると仕上げ磨きをされるのが恥ずかしいというお子様も出てきます。その場合は仕上げ磨きではなく磨けているかどうかのチェックだけでも必ず行いましょう。親御さんはお子様が磨けない部分の把握とフォローをできる限り続けてあげてください。完全に手を離さないでできる範囲で見守るのがコツです。

歯みがきは1日何回?

歯磨きのタイミングが分かりません
歯みがきの基本は毎食後です。しっかり食べたお口の中を、すぐにきれいにしてあげることが、虫歯予防に大切です。
そのため1日三食の場合は3回磨く必要があります。ただ、現実的にお昼は幼稚園や保育園、学校があって磨けないことが多いと思います。そんな時は朝食後、夕食後の2回は必ず守りましょう。忙しい朝は大変だと思いますが、お子さんとの大切なスキンシップの時間です。
忙しい朝だからこそ、お子さんが一日の安心のためにぜひ、仕上げ磨きをしてあげてください。

フッ素って何?

1歳6か月健診で、フッ素について言われました。フッ素って大切ですか
フッ素には虫歯の原因菌の働きを弱め、歯の表面を強化して虫歯になりにくくする働きがあります。そのため、生えたての乳歯や生えたての永久歯を持つお子様にフッ素を塗布することが重要になります。
今では薬局で売っているほとんどの歯磨き粉の中にはフッ素が入っています。ここで注目してほしいのがフッ素の濃度です。一般的な歯磨き粉には低濃度のフッ素が含まれており、フッ素イオンが口の中にいつも残存することを目的としますが、3~4か月に一度のタイミングで、歯医者さんでの高濃度のフッ素を塗ることでより歯の結晶構造を強くすることができるのです。
フッ素を口にすることに心配する親御さんもいらっしゃいますが、フッ素はお茶や海産物などの食品にも含まれており日頃から摂取しているため、年齢に適したフッ素濃度を守って塗布をすれば体に悪影響はありません。
年齢に応じてお子様にどのようなフッ素ケアをしたらいいのか、ぜひ一度相談にいらっしゃってください。

唾液の役割って何?

歯が生え始めて、唾液が沢山でて、困っています。
唾液には様々な作用がありますが、その中でも特に重要な4つの役割を紹介したいと思います。
①自浄作用:食事後のお口の中の食べかすを洗い流す役割。
②緩衝作用:食事後のお口の中の酸性状態を中性に戻す役割。
③抗菌作用:常在菌が増殖しないよう抑えたり、唾液に含まれる抗菌物質で細菌が体の中に入るのを防ぐ役割。唾液が減ると菌が増殖し、虫歯や歯周病だけでなく口臭の原因にもつながります。
④石灰化作用:唾液に含まれるカルシウムイオンやリン酸イオンにより、一度溶けた歯のミネラルの再沈着をはかる役割。
このように唾液には、お口の健康を守る役割があります。
唾液が出ているのはお子さんの健康に良いので、お口の周りは清潔にしてあげましょう。

卒乳はいつから?

1歳6か月の子どもが夜中も母乳を欲しがります。与えても大丈夫ですか
卒乳の時期はそれぞれで、いつまでにしなければいけないということはありませんが、目安として離乳食が完了し幼児食に移行する1歳6か月くらいと言われています。1歳6か月は赤ちゃんの奥歯が生えて奥歯でものをすりつぶせるようになります。この時期までに、1日3回の食事リズムを整え、共食や自身の手づかみ食べなど食べる楽しみを覚えてもらうことでスムーズに卒乳へ移行することができます。
夜中に母乳を飲んでしまうと、口の中に糖分が残ってしまい虫歯の原因になります。夜の不安のために母乳を与えたくなる気持ちも分かりますが、できれば抱きしめてあげて、母乳を含ませないようにしてあげて下さい。

指しゃぶりは歯に影響するの?

指にタコができるほど指しゃぶりをしますがやめさせた方が良いですか
指しゃぶりは生理的な行動であり、多くの赤ちゃんが発達の過程で指しゃぶりを経験します。
指しゃぶりは3歳ごろまでは無理にやめさせる必要はないとされていますが、その一方で長時間かつ長期間にわたり強い指しゃぶりを続けている場合は、上下の前歯に隙間ができ前歯で噛めなくなったり、上の前歯が前方にでてきたりしてしまいます。
4歳前までに指しゃぶりがなくなれば、たとえ上の前歯が前方に出てしまっても徐々に元の位置に戻っていくことが多いと考えられています。
指しゃぶりは無理にやめさせるのではなく、指しゃぶりをしなくていい状況をつくることを心掛けるのが大切です。
たくさん運動させたり、手を使った遊びをさせたり、一緒に手つないで寝たりすることで、指しゃぶりを4歳ごろまでにはやめていくようにしましょう。

子供の歯の後ろから大人の歯が生えてきた!?

子供の歯が抜けないで、後ろから大きな大人の歯が生えてしまいましたが大丈夫ですか
5~6歳のタイミングで下の前歯の後ろから大人の歯が生えてしまうことがありますが、これは歯の生え方として正しいです。
下の前歯はエスカレーション交換といってエスカレーターが上にのぼる時後ろから徐々にあがるように、大人の歯が舌側から生えてきて舌に押されることによって前に移動していきます。そのまま自然に乳歯が抜けることもありますが、一度受診していただくことをおすすめします。

小帯が異常だといわれた

1歳6か月健診で小帯が異常と言われましたが、手術の必要はありますか?
1歳6か月健診の時に、上唇小帯が太い、長いと指摘され不安になる親御さんがいますが、低年齢の時には太いのが当たり前です。顎の成長とともに上唇小帯の位置が上のほうに伸びてくるので、切除するかどうかの判断は就学時以降でよいとされています。
また、舌小帯も変化するのですぐに切除せず発音機能等に問題がないかしばらく観察します。
7歳を過ぎても舌の先端が上の前歯の顎につかず発音障害のある場合は切除が必要となります。

シーラントって何?

子供の歯にシーラントするのが良いと聞きました。シーラントって何ですか
シーラントとは、正しくはフィッシャーシーラントと言います。奥歯は前歯に比べて食べ物をよくすりつぶすため溝があります。その溝に食べかすが残ったままだと虫歯になるリスクが高くなってしまうので、その溝を浅く埋める処置がフィッシャーシーラントです。
歯を削ることは一切せず、口の中でお水を出したり風をかけたり、バキュームを使えるお子様は誰でもできる処置になりますが、重要であるのがその処置を行う歯が虫歯になっていないことです。
特にシーラントをすすめる部位は6歳臼歯で、5~6歳ごろに一番奥の乳歯の後ろから生えてくる永久歯になります。この奥歯は、完全に生えるまで1年ほどかかり、ほかの歯と比べて背が低く、普通の磨き方では歯ブラシの毛先が届かず虫歯になりやすかったり、歯の溝が乳歯と比べて深いことが多く、虫歯になるリスクが高かったりします。
大人になってもずっと使う大切な歯なので、生えたタイミングからしっかり管理していくことが大切になります。また、シーラントは保険診療になります。ご不明な点は、お気軽にご相談下さい。